BORDONI(ボルドーニ)のアマニ油

コラム担当プロフィール
中石真由子
一般社団法人日本ビオホテル協会(BHJ)理事、オーガニックアドバイザー。
長年、不動産業界に在籍し、2008年のリーマンショックをきっかけに、オーガニックの世界へ転向。
2013年にBHJを立ち上げ、BIO=オーガニックでサスティナブルなライフスタイルを日本に普及させるための活動を展開中。
BIO HOTELS JAPAN

意識して、習慣をつくる

ある時、70代の女性とお話しをする機会がありました。
お肌がつやつやでとても魅力的。その秘密をお聞きしたところ、
「長年、やっていることはたった2つ。ぬるま湯と水で交互に丁寧に洗顔すること。もう一つは、良質なオイルを“食べる”こと。
最近では、毎朝、ティースプーンに軽く1杯のアマニ油を摂っています」
とのことでした。

体の外側、内側のケアを意識しながら、シンプルに毎日続ける一つの習慣。
自分らしく自然で健康的な美しさを引き出してくれるのだなあと改めて思った出来事でした。

脂質は大事な栄養素

油(オイル)には、太るイメージがあって、敬遠されている方も多いのではないでしょうか?
実は、脂質は、タンパク質・炭水化物と並ぶ三大栄養素であり、人間が生命を維持し、身体になくてはならない栄養素の一つです。
体内に取り込まれると、効率のよいエネルギー源として使われます。
また、身体における各種細胞膜の大切な構成成分となります。

ひと言メモ
  • ・「たんぱく質・脂質・炭水化物」という三大栄養素は、現在では、『エネルギー産生栄養素』と呼び名が変わりました。
  • ・食品に添付されているラベルの栄養成分表示には、この3つの要素が必ず記載されています。

脂質を構成する脂肪酸

脂質には、大きく分けて、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。
簡単に言うと、飽和は、構造が安定してしまって反応が鈍い状態、不飽和は、不安定な代わりに生命反応が強い状態といえるかもしれません。
飽和脂肪酸は、一般に固形で乳製品や肉などの動物性脂肪に多く含まれています。
一方、不飽和脂肪酸は、常温では液状で、植物油に多く含まれています。

体内で合成できない必須脂肪酸

さらに、別の角度から見ると、脂肪酸には、体内でつくり出せる脂肪酸とつくれない脂肪酸があります。
後者を必須脂肪酸と呼んでいます。
体内でつくり出すことのできない必要必須なものという意味です。

ひと言メモ
脂肪を脂肪酸という言い方をするのは、さまざまな種類の脂肪の分子構造にそれぞれ違いがあっても、一部「酸」の化学式だけは、全部に共通しているためです。

アマニ油とは?

アマニ(亜麻仁)とは、アマ(亜麻=フラックス)という植物のニ(仁=種子の中のもの)の意味で、英語ではフラックスシード(Flaxseed)と言います。
茎からは、織物に使える繊維を、種は食用、仁からは、アマニ油を採ることができます。
また、アマニ油には、必須脂肪酸であるオメガ3が豊富に含まれています。

アマニ油の特徴

主成分がオメガ3(αリノレン酸)のアマニ油には、微量でも生理的な働きを助け、体組織を正常にする働きがあると言われています。
なんと、アマニ油には、胡麻の100倍以上のオメガ3(αリノレン酸)を含むといわれています。
体内で代謝されると、DHAとEPAといった良質な必須脂肪酸に変わり、体内で免疫力を高める働きをしてくれ、血中コレステロールを抑制したり、心臓病の発症リスクを低くするとの研究結果も出ており、注目されているオイルです。

こんな方におすすめ!
  • ・アレルギー症状をやわらげたい方
  • ・動脈硬化、コレステロールが気になる方
  • ・関節炎でお悩みの方
  • ・腸の調子が気になる方、便秘がちな方
  • ・吹き出物や湿疹が気になる方
  • ・美肌を保ちたい方
  • ・乾燥肌やフケでお悩みの方
  • ・肌の衰えを感じる方
  • ・身体の冷えを感じる方
  • ・健康な血管や血流の改善を意識される方

アマニ油の選び方〜4つのチェック項目〜

・安全に栽培された原材料を使っていること
・化学加工処理ではなく「低温圧搾法」で絞られている油であること
・酸化を防ぐため、プラスティックではなくガラス瓶に入っていること
・光を通さない色のついた遮光性の高い容器に入っていること

[BORDONI(ボルドーニ)]有機アマニ油のご紹介

これまでの“[Sabo(サボ)] 有機フラックスオイル スイート”から、“[BORDONI(ボルドーニ)]有機アマニ油”にリニューアル。
パッケージが、より特徴的に、洗練された印象に変わります。
なお、原材料、内容量、価格に変更はありません。
また、先に記載した選び方4つのチェック項目も全てクリアしています。

古代よりメディカルハーブといわれている、体に必要な必須脂肪酸オメガ3(αリノレン酸)を豊富に含む亜麻の種子(有機フラックスシード)を低温圧搾したオイル。

  • 内容量:230g
  • 価格:1,944円(税込)
  • 原産国:アメリカ
  • 原材料:有機食用アマニ油
詳しくはこちら
[ボルドーニ]有機アマニ油の特徴
  • ・原材料は、有機の亜麻の種子
  • ・低温圧搾法(コールドプレス)により丁寧に搾油
  • ・軽い口当たりでのみやすいマイルドタイプ
  • ・オメガ3含有量(100gあたり):55g
おすすめの食べ方
  • ・サラダにかけて
  • ・パンにつけて
  • ・ヨーグルトに入れて
  • ・味噌汁やスープに入れて
  • ・納豆や豆腐にかけて
  • ・スプーンでそのまま

★少し食べにくいと感じる方へのおすすめ
その1:“アマニ油で万能ドレッシング”
サラダでもお豆腐でも、温野菜にでも合う和風ドレッシングです。
(作り方)
アマニ油:酢:醤油=1:1:0.5 の割合の分量をよく混ぜ合わせる。
お好みの食材にかけるだけ。とても簡単です。ごまを足すと香ばしく仕上がります。

その2:いつものサラダに、リンゴやナッツ、レーズンなどを加えて
アマニ油の風味が、リンゴやアーモンドなどのナッツ類、レーズンととてもよく合います。
アマニ油:酢:塩=1:1:0.2 の割合の分量をよく混ぜ合わせてつくる簡単フレンチドレッシングなどもおすすめです。

アマニ油の扱い方〜2つのポイント〜

1.酸化させない、フレッシュな状態で
酸化しやすいオイルであるので、開封後は冷蔵庫で保存。
1ヶ月を目安に、できるだけ早めに使い切るようにします。

2.加熱しない、生のままで
熱を加えない料理に向いています。
サラダや、納豆などにそのままかけたり、ドレッシングのオイルとして。
味噌汁やスープ、シチューなどの温かい料理であれば、取り分けた後、食べる直前に垂らしていただきます。

MITOKU担当者へ直撃質問!〜なるほど、ちょっとウラ話〜

ブランド名が「サボ」から「ボルドーニ」に変更される理由は?
2017年に『Sabo(サボ)』から派生するカタチで『BORDONI(ボルドーニ)』ブランドが生まれました。
“BORDONI”とは、創業ファミリーのBordoni家に由来します。
創業は1845年。現在、176年の歴史がある老舗企業です。
本国スイス、及びヨーロッパを中心に、世界中に市場を広げてきました。
今後も、よりよい価値ある商品づくり、さまざまな挑戦を継続するために、創業当時の精神を忘れないように、創業ファミリーの名前をブランド名にしました。
5月には、同ブランドより新商品として、ハチミツ2種&ビーポーレンも発売されますので、お楽しみにしてください。
商品名「有機フラックスオイルスイート」から「有機アマニ油」に変更される理由は?
一番の理由は“フラックスオイルスイート”では、わかりにくいことでした。
“フラックスオイル”=アマ二油とイメージしづらい、さらに“スイート”が付いたことで、砂糖等の甘味料が入っているのでは?と思われる方も多数いらっしゃいました。
元々、このネーミングは、日本でこれほどオメガ3系オイルが知られてない10年以上前に2種類のフラックスオイルをスタートしたことによるものです。
1つは、ろ過していない“ビター”タイプ。もう一つが、苦み・えぐみをろ過することによって独特のクセを取り除き、マイルドで口当たりよくした“スイート”タイプ。
その後、“ビター”は、販売終了となり、“スイート”のみがこれまで継続していたという経緯です。
今回のリニューアルではわかりやすさを第一に、“有機アマ二油”といたしました。

MITOKU担当者へ直撃質問!〜皆さまからのギモン〜

アマニ油には、とても苦いものがあります。苦みを取り除くためのろ過の方法について教えてください。
[ボルドーニ]有機アマニ油は、3回ろ過していています。
この手間と時間をかけた丁寧な工程により、他と比べて、圧倒的に苦みやクセが少なくマイルドに仕上がっています。
マイルドな味わいであれば、日常的に継続摂取しやすくなります。
なお、ろ過の回数が多くてもオメガ3やポリフェノール等の数値に影響はしないそうです。
原材料のアマニ種子の種類はなんですか?ゴールデンorブラウン?
ブラウンです。
開封後はどのくらいで消費すべきですか?
[ボルドーニ]有機アマニ油も、開封後は冷蔵保存、1か月以内で使い切ることをおすすめいたします。
食べやすい方法はありますか?
意外と和食との相性もいいと思います。
手軽にお豆腐、納豆などにかけると美味しくいただけます。
小さくカットしたトーストに、オイルをじゅわっと染み込ませると、ひと口で食べやすく、香ばしさも楽しめます。

プラス1スプーンで、健康上級者に!

「話題になっているけれど、食べたことがない」「食生活には気を使っているので、必要ないかもしれない」
という方もきっといらっしゃると思います。
まずは、普段の食生活に、ティースプーン1杯分のアマニ油を加えてみること。
その量がちょうど一日に必要なオメガ3脂肪酸が摂取できる目安です。
自分の体内でつくれないものは、外から摂り入れる必要があるという理由が理解できていると、習慣づくりの理由もしやすくなります。
ぜひ皆さんも、有機アマニ油で、健康上級者を目指してみませんか?

※参考文献
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト
『植物オイル・ハンドブック』シャンタル&リオネル・クレルジョウ著
『医者も知らない亜麻仁油パワー』D・ラディン& C・フェリックス共著

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