はちみつは、英語でHoney(ハニー)。
はちみつのように甘く、いとしい人、かわいい子の意味、恋人やわが子への呼びかけでも、使われたりします。
このように言葉一つをとってみても、はちみつは、甘味料の中でも少し特別な感じ。
お家に、はちみつが一びんあるだけで、なんとなくうれしいような気分になったりするのは、私だけでしょうか。笑
実は、この甘くて美味しいはちみつには、良質なビタミン類やミネラル類をはじめ、アミノ酸や酵素といった栄養素が豊富に含まれています。
栄養価の高い健康食品として改めて見直してみると、味わい方も変わってきますね。
はちみつは、ミツバチが花の蜜を採集し、巣の中で加工、貯蔵したものです。
それを人(養蜂家)が“採蜜(さいみつ)”し、ろ過などの工程を経て、私たちの元へと届きます。
また、はちみつの種類は、ハチが飛び回り蜜を集める“蜜源”の花によって分けられます。
主に「単花蜜」と「百花蜜」の2つがあります。
「単花蜜(たんかみつ)」は、名前のとおり、その大部分が1種類の花から採れるはちみつ。
れんげやひまわり、アカシア、蕎麦や栗などがあります。
一方、「百花蜜(ひゃっかみつ)」は、百の花と書くように複数の花から採れるはちみつのこと。
ワイルドフラワーハニーと呼ばれたりします。
百花蜜は、蜜源となる花が限定できないため、色や香り、風味は、さまざま。コクもあります。
国や地域によって、花々や木々の種類や植生が異なるように、はちみつの風味にも、その土地特有の性格や性質が表れます。
まさに、土壌や気候によって味わいが変わってくる自然の産物です。
はちみつは、自然の中で採取されることもあって、野菜や果物と同じような農産物加工品と思っていらっしゃる方も多いようです。
しかしながら、ミツバチは、昆虫の一種。
人が、はちみつや花粉をとるためにミツバチを飼育することを“養蜂”といい、採取されたはちみつは、畜産加工品に該当します。
ちなみに、「純粋蜂蜜」や「国産はちみつ」の文字を目にすることがあっても、実は、国産の「オーガニックはちみつ」は存在しません。
それは、ミツバチが有機畜産物の対象外であること、そして、はちみつが、有機JAS(日本農林規格)の格付け対象に入っていないためです。
農作物や畜産物は、あらかじめ決められた区画の中で育て、生産、飼育することが可能だといえます。
しかし、ミツバチは、自由に飛び回るため、養蜂家は、まず有害な汚染のない広い範囲の土地、環境を確保することが必要です。
さらに、オーガニック認証のはちみつを製造するために、ミツバチの飼育方法や採蜜、瓶詰めに至るまで、全ての段階において厳しいルールを遵守することが求められます。
・化学物質、汚染物質が全く検出されないエリアに育つ自然の花々や樹木を蜜源とする。
・ミツバチに抗生物質、化学薬剤を一切使用しない。
・養蜂家の作業場、瓶詰めする工場に厳格な規定を設定する。
ボルドーニ社が扱うはちみつは、イタリア トスカーナ州で採蜜されています。
夏・冬の寒暖差が大きく、雨が少ない地域で育った草花を蜜源とし採取されるはちみつは、味、風味、品質、栄養価で世界最高峰と言われています。
自然豊かなイタリアのトスカーナ州で採取された100%イタリア産の純粋百花はちみつ。
色は、白色や黄色から、琥珀色や薄茶色、暗褐色までさまざま。
栄養価も高く、深い味わいです。
花蜜はシナノキ、木苺など。年や季節による味わいの違いを楽しめます。
非加熱タイプ。EUオーガニック認証品。
100%純粋アカシアはちみつ。
色は、透明感のある黄白色。
バニラのような後味が残るとても繊細な甘い味です。
すっきりとした甘さとクセのない上品で優しい香りが口の中に広がります。
非加熱タイプ。EUオーガニック認証品。
栗、木苺などを花粉源として、ミツバチが花粉を自らの酵素で丸めながら団子状にした花粉粒。
非加熱タイプ。EUオーガニック認証品。
★ビーポーレンとは
ビーポーレンは、Bee=ミツバチ、Pollen=花粉の2つの単語を組み合わせて名づけられています。
ミツバチは、運んできた花粉を自らの体内から分泌する酵素で固めて団子状にし、巣まで運び、女王蜂の主な栄養源(ローヤルゼリーの元となるもの)となります。
ビタミンや必須アミノ酸、たんぱく質、ミネラル、その他、多くの酵素と補酵素が含まれています。
<こんな方に・・>
・免疫力が気になる
・花粉シーズンに
・たんぱく質補給に
特徴的な要素と生産におけるこだわりについて、製造元担当者にインタビューしました。
海の温度調節機能により、海岸地帯と後背地の間に広がっている特徴的な各種の植物-地中海の低木の成長と維持が可能になります。
はちみつを作るための養蜂に優れた自生の植物は、ヘザーやローズマリーなどの低木や、アカシア、クリ、イチゴの木やユーカリ、モミ、オークなどの樹種です。
また、自生の他に、畑でも植物を栽培します。クローバーやアルファルファ、キク科の植物(ヒマワリやタンポポなど)です。
穏やかな気候と土の組成のおかげで、トスカーナで生産されるはちみつは、味、風味、官能評価、栄養価において、世界的にもっとも高い品質と言われています。
1匹のミツバチが一生に集めるはちみつの量は、小さなスプーン1杯程度の約5gとも言われています。
また、ミツバチは、花の蜜を集めるだけではなく、私たちの毎日の食事に欠かせない野菜や果物の生産においても、実をつけるための受粉を助けるという大きな役割を果たしています。
改めてミツバチというもの、はちみつの魅力と価値を知ることで、大切な自然の産物を有り難く享受する気持ちが芽生えてきます。
自然環境を大切に思いながら、その土地に思いを馳せ、季節ごとのはちみつを味わってみてはいかがでしょうか?