“シードル”は、欧米で長い歴史を持つ、りんごを原材料とし、発酵させた醸造酒です。
シードル(Cidre)はフランス語で、イギリスでは、アップルサイダー(Cider)と呼ばれ、ビールのような感覚で親しまれています。
日本でも数年前から市場規模が拡大し、フランス・ブルターニュ地方発祥の食べ物であるガレット(クレープ状の食事/スイーツ)と一緒に紹介されたり、飲食店やカフェの飲み物のメニューでも目にする機会が増えてきました。
さて、カレンダーは12月。
いよいよクリスマスや年末年始のパーティーシーズンになりました。
今年は、自宅でゆっくりと楽しもうと予定を立てていらっしゃる方も多いようです。
おつまみやお食事に合わせて、また個人のお好みを考えながら飲み物を選ぶ時、このシードルも一つ、候補としてぴったりなドリンクだといえます。
シードルのおすすめポイント5つ
1. 食前酒として、ちょっとシュワッとしたい
2. シャンパンよりも気軽に
3. アルコール度数が低め
4. ビールではなく、果実の甘さを楽しみたい
5. ちょっと華やかさも求めたい
もし、この5つのポイントのうち、3つ以上当てはまるのであれば、シードルをおすすめします。
Heilヘイルのオーガニックシードルは、有機りんごを主原料としながら、その他の有機果汁等を加えて飲みやすく仕上げたアルコール飲料。
クラシックなシードルやビールなどが苦手な女性にもおすすめです。
有機りんごのスッキリとした風味が特徴のスパークリングシードル。
まろやかな風味の洋なし果汁をプラスしたゴールドは、ライトでまろやかな味わいです。
有機りんごのスッキリとした風味が特徴のスパークリングシードル。
ブラックカラント(カシス)の酸味をプラスしたロゼは、フルーティーでドライな味わいです。
ドイツやオーストリアのレストランやバーなどの飲食店で出されるビールやワインなどのグラスには、0.5lなどの表記と下に短い線が引いてあります。(その他、グラスの製造メーカー名も)
これは、内容量をひと目で確認するためのもの。
実は、消費者保護の立場から、飲食店で提供するドリンクの容量に関する法律があり、お客様に対して少ない量を出さないように決められています。
もし、容量が満たないドリンクを提供された場合には、お店に申し出ると、追加で注いでもらったり、正しい容量のものと交換してもらえます。
とても合理的で、わかりやすい制度。
ぜひ日本でも、一般的に導入されてほしいなあと思うことの一つです。
今回のHeil社のオリジナルグラスにも、ちゃんと表記がありました。
ラインと0.1l、bockling。
シードルの1本の容量が330mlなので、ちょうど3杯分!
Bockling(ボックリング)は、 1949年にドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州に設立されたグラスメーカーです。
繊細ですっきりとした口当たりが特徴のシードルは、気軽に飲めるアルコールとして、ヨーロッパで広く愛されています。
1. フレッシュな原材料ときれいな色合い
新鮮なドイツ産の有機りんごを数種類、ブレンドしています。
その他原料を加え、飲みやすく、香りよく、きれいな色が特徴です。
2. 飲みきりサイズ(330ml)
1人でおつまみと一緒に、ゆっくり1瓶を。
また、2〜3人では、グラスに一杯ずつ、ちょっと一口。
ゴールドとロゼの飲み比べもしやすく、ちょうどよいサイズ感です。
3. 美しいボトル
ボトルの表面には、凹凸のエンボス加工。
カジュアルな飲み物に、どこかクラシカルな印象も加わります。
1963年に、ドイツ・フランクフルト郊外の小さな町で生まれたヘイル社。
始めは、パブを経営していましたが、シードルの産地でもあることから、自分たちで美味しいオーガニックシードルを作って販売しようと思いました。
当時のオーナー、ヘイルじいさんは、自分の農場のヤギをリンゴの搾り機と交換したそうです。
現在も3世代に渡り、家族で経営しています。
今では、ラインナップも増え、その品質の高さと美味しさで、欧州での信頼のおけるDLG(ドイツ農業協会)の金メダルを獲得しています。
ちなみに、ヘイルは、この地域では一般的な苗字です。
写真の右の男性が社長のMartin Heilさん。
穏やかで、笑顔の素敵な優しい男性です。
自転車ツーリングが趣味で、数年前には日本の四国で行われた大会に参加していました。
ロゴは雲を象徴しています。
工場のまわりの美しい景色をこれからも大事にしていきたいと考えています。
1. 新しいりんごの木を植える
重要な原材料となる「りんご」。
それだけではなく、果樹園は、絶滅の危機に瀕している動植物にとって最も重要な生息地の一つであり、地域の景観の一部でもあります。
毎年秋には、りんごの木の植樹キャンペーンを実施し、今年2020年には、合計1700本の木を植えました。
2. 果樹を守り、育てる
果樹園を保全するためには、新しい木を植えるだけでなく、若木や老木のストックの手入れも重要です。
そのために、定期的に剪定の講習を行います。
理論編では、果樹の生育、植栽、剪定、若い果樹と古い果樹の剪定など、実践編では、果樹園に出向き、学んだことを応用します。
ヘイルのオーガニックシードル。
クリスマス、年末年始には、ご自宅にストックしてあると、それだけで気分が高まります。
ドイツのりんご園の風景を思い浮かべながら、じっくりと味わってみてはいかがでしょうか。