ヘイルのオーガニックシードル

コラム担当プロフィール
中石真由子
一般社団法人日本ビオホテル協会(BHJ)理事、オーガニックアドバイザー。
長年、不動産業界に在籍し、2008年のリーマンショックをきっかけに、オーガニックの世界へ転向。
2013年にBHJを立ち上げ、BIO=オーガニックでサスティナブルなライフスタイルを日本に普及させるための活動を展開中。
BIO HOTELS JAPAN

シードルという飲みもの、選ぶ理由

“シードル”は、欧米で長い歴史を持つ、りんごを原材料とし、発酵させた醸造酒です。
シードル(Cidre)はフランス語で、イギリスでは、アップルサイダー(Cider)と呼ばれ、ビールのような感覚で親しまれています。
日本でも数年前から市場規模が拡大し、フランス・ブルターニュ地方発祥の食べ物であるガレット(クレープ状の食事/スイーツ)と一緒に紹介されたり、飲食店やカフェの飲み物のメニューでも目にする機会が増えてきました。

さて、カレンダーは12月。
いよいよクリスマスや年末年始のパーティーシーズンになりました。
今年は、自宅でゆっくりと楽しもうと予定を立てていらっしゃる方も多いようです。
おつまみやお食事に合わせて、また個人のお好みを考えながら飲み物を選ぶ時、このシードルも一つ、候補としてぴったりなドリンクだといえます。

シードルのおすすめポイント5つ

1. 食前酒として、ちょっとシュワッとしたい
2. シャンパンよりも気軽に
3. アルコール度数が低め
4. ビールではなく、果実の甘さを楽しみたい
5. ちょっと華やかさも求めたい

もし、この5つのポイントのうち、3つ以上当てはまるのであれば、シードルをおすすめします。

<Heilヘイル>オーガニックシードルのご紹介

Heilヘイルのオーガニックシードルは、有機りんごを主原料としながら、その他の有機果汁等を加えて飲みやすく仕上げたアルコール飲料。
クラシックなシードルやビールなどが苦手な女性にもおすすめです。

<ヘイル>オーガニックシードル ゴールド

[ヘイル]オーガニックシールド ゴールド

有機りんごのスッキリとした風味が特徴のスパークリングシードル。
まろやかな風味の洋なし果汁をプラスしたゴールドは、ライトでまろやかな味わいです。

  • □アルコール度数:4.5%
  • 内容量:330ml
  • 価格:660円(税込)
  • 原産国:ドイツ
  • 原材料:有機りんご、有機濃縮洋なし果汁、有機濃縮りんご果汁、有機砂糖、香料、酸化防止剤(亜硫酸塩)
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<ヘイル>オーガニックシードル ロゼ

[ヘイル]オーガニックシールド ロゼ

有機りんごのスッキリとした風味が特徴のスパークリングシードル。
ブラックカラント(カシス)の酸味をプラスしたロゼは、フルーティーでドライな味わいです。

  • □アルコール度数:4.5%
  • 内容量:330ml
  • 価格:660円(税込)
  • 原産国:ドイツ
  • 原材料:有機りんご、有機濃縮りんご果汁、有機砂糖、有機濃縮ブラックカラント果汁、有機濃縮エルダーベリー果汁、酸化防止剤(亜硫酸塩)
詳しくはこちら

ミニインタビューその1

ドイツとりんご

知人Aさん(デュッセルドルフ在住。就職留学及び企業の販路開拓のコンサルティング会社経営)
ドイツでは、とにかくよく、りんごを食べます。子どものおやつは、ほとんどりんごといっても過言ではありません。(笑)
地産地消の八百屋さんに出向くと、サラダにすると美味しいりんごやジャム用のりんごなど、たくさんの種類を目にします。
旬の時期には、りんごのストレートジュースも売られています。
人びとは、袋にいっぱいりんごを買ってそのまま食べたり、りんごケーキやりんごジャムなどを手作りしたりして、存分に味わいます。
知人Mさん(1987年よりミュンヘン在住。ミュンヘン市観光局公認ガイド)
寒い国なのでみかんなどの柑橘類は、基本的に栽培に適していません。
一方、りんごは一部の地域で、生食用、加工用に広く栽培されています。
また、一般家庭の庭には必ずと言っていいほど、りんごの木が植えられています。
ほとんど手入れをしなくても、たわわに実っている様子をよく見かけます。
また、食料品店やマーケットには、たいていいつでも数種類のりんごが並んでいて、手頃な値段で購入できます。

ドイツの文化豆知識

ドイツやオーストリアのレストランやバーなどの飲食店で出されるビールやワインなどのグラスには、0.5lなどの表記と下に短い線が引いてあります。(その他、グラスの製造メーカー名も)
これは、内容量をひと目で確認するためのもの。
実は、消費者保護の立場から、飲食店で提供するドリンクの容量に関する法律があり、お客様に対して少ない量を出さないように決められています。
もし、容量が満たないドリンクを提供された場合には、お店に申し出ると、追加で注いでもらったり、正しい容量のものと交換してもらえます。
とても合理的で、わかりやすい制度。
ぜひ日本でも、一般的に導入されてほしいなあと思うことの一つです。

今回のHeil社のオリジナルグラスにも、ちゃんと表記がありました。
ラインと0.1l、bockling。
シードルの1本の容量が330mlなので、ちょうど3杯分!
Bockling(ボックリング)は、 1949年にドイツのバーデン・ヴュルテンベルク州に設立されたグラスメーカーです。

ミニインタビューその2

ドイツにおけるドリンクの提供

知人Mさん(1987年よりミュンヘン在住。ミュンヘン市観光局公認ガイド)
以前、ドイツ人の友人との食事の際、≪ミネラルウォーターなど瓶入りの飲料を依頼した場合は栓を開けずに、テ−ブルまで持ってきて提供しなければならない≫と話してくれました。
なんと、ちょうどその時、ミネラルウォーターの栓は全て開けられていた状況で中の水の量が明らかに違っていました。
また、ビ−ルはグラスに注がれて提供されることがほとんど。
泡が完全に収まった状態で、液体量でグラスに引かれている線に達していなければいけません。
ドイツ人は、長年の経験で、注がれた直後でもすぐわかってしまうようで、≪これは少ない!≫とお店の方にグラスを戻すこともあります。
 

<Heilヘイル>オーガニックシードルのおすすめポイント

繊細ですっきりとした口当たりが特徴のシードルは、気軽に飲めるアルコールとして、ヨーロッパで広く愛されています。

1. フレッシュな原材料ときれいな色合い
新鮮なドイツ産の有機りんごを数種類、ブレンドしています。
その他原料を加え、飲みやすく、香りよく、きれいな色が特徴です。

2. 飲みきりサイズ(330ml)
1人でおつまみと一緒に、ゆっくり1瓶を。
また、2〜3人では、グラスに一杯ずつ、ちょっと一口。
ゴールドとロゼの飲み比べもしやすく、ちょうどよいサイズ感です。

3. 美しいボトル
ボトルの表面には、凹凸のエンボス加工。
カジュアルな飲み物に、どこかクラシカルな印象も加わります。

こんなシーンで
  • ・食前酒として
  • ・休日のランチタイムに
  • ・おうちでのHappy Hourに

Heilヘイル社について

設立エピソード

1963年に、ドイツ・フランクフルト郊外の小さな町で生まれたヘイル社。
始めは、パブを経営していましたが、シードルの産地でもあることから、自分たちで美味しいオーガニックシードルを作って販売しようと思いました。
当時のオーナー、ヘイルじいさんは、自分の農場のヤギをリンゴの搾り機と交換したそうです。
現在も3世代に渡り、家族で経営しています。

今では、ラインナップも増え、その品質の高さと美味しさで、欧州での信頼のおけるDLG(ドイツ農業協会)の金メダルを獲得しています。
ちなみに、ヘイルは、この地域では一般的な苗字です。

写真の右の男性が社長のMartin Heilさん。
穏やかで、笑顔の素敵な優しい男性です。
自転車ツーリングが趣味で、数年前には日本の四国で行われた大会に参加していました。

ロゴのイメージ

ロゴは雲を象徴しています。
工場のまわりの美しい景色をこれからも大事にしていきたいと考えています。

企業としての取り組み

1. 新しいりんごの木を植える
重要な原材料となる「りんご」。
それだけではなく、果樹園は、絶滅の危機に瀕している動植物にとって最も重要な生息地の一つであり、地域の景観の一部でもあります。
毎年秋には、りんごの木の植樹キャンペーンを実施し、今年2020年には、合計1700本の木を植えました。

2. 果樹を守り、育てる
果樹園を保全するためには、新しい木を植えるだけでなく、若木や老木のストックの手入れも重要です。
そのために、定期的に剪定の講習を行います。
理論編では、果樹の生育、植栽、剪定、若い果樹と古い果樹の剪定など、実践編では、果樹園に出向き、学んだことを応用します。

ヘイルのオーガニックシードル。
クリスマス、年末年始には、ご自宅にストックしてあると、それだけで気分が高まります。
ドイツのりんご園の風景を思い浮かべながら、じっくりと味わってみてはいかがでしょうか。

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