おかげさまで、昨年MITOKUは、50周年を迎えることができました。
旧年中も、MITOKUオンラインショップをご愛顧いただきありがとうございました。改めまして感謝申し上げます。
さて、新しい一年の始まりに、キーワードを選んでみました。
それは、“巡る(めぐる)”です。
食に因んで言えば、「身体を巡る滋味あふれる食べもの」、「日本国内、世界を巡ってそろえた原材料」、「加工のそのものが“巡る”という工程」など、さまざまにイメージを膨らませることができます。
MITOKUは、2020年も、私たちの身体をつくる食べものやコスメティック類を大切に巡らせ、皆さまにお届けしてまいります。
改めまして、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
私たちは、食べものを口にしたとき、まず鼻で匂いを、それから舌で味を感知しています。
生理学的には、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の5つが“基本味”として位置付けられていて、かつ“味”という情報は、それぞれが単体で存在しているというよりも、複雑に混じり合って成り立っているそうです。
「よく味わって食べる」とは、嗅覚、視覚、味覚、触覚、聴覚の五感を駆使し、“基本味”をベースにしながら、複雑に変化する味わいを確認できる行動なのかもしれません。
さて、今回、ご紹介させていただく2つの商品は、まさにその巡る味わいを実感できる加工品です。
ノンアルコール、砂糖不使用。まさに飲む玄米食!
発酵食品である麹甘酒は、ビタミン、ミネラルが豊富で、疲労回復や美容などうれしい効果がいっぱいあり、“飲む点滴”といわれるゆえんです。
100年を超えるみりん造り専業の蔵元がつくった2年をかけて造る有機本格仕込み。
料理の他、アルコール飲料として楽しむ愛好家も!
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どちらも、シンプルな原材料で、麹(こうじ)によって“育てられた”もの。
味わいの中に、なんともいえない趣(おもむき)を醸し出してくれます。
大きく分けて2種類あります。
1. お酒を作ったときの酒粕を使う酒粕甘酒。アルコールを含みます。
2. 米と米麹で作られる麹甘酒。アルコールを含まず、子どもから大人まで安心して飲むことができます。
有機玄米甘酒[ヤマト醤油味噌]は、2の麹甘酒です。
甘酒が苦手、酔ってしまうという方は、もしかすると1の酒粕甘酒を飲まれて可能性があります。実際、私がそうでした。
ゆっくりと口に含んでいると、単なる甘味だけではなく、複雑に連続する味わいが巡ってきます。
体調などによっては、酸味や苦味、うま味をはっきりと感じ取ることができます。
さまざまな文献から歴史を紐解いてみると、「みりん(味醂)」が日本に誕生したのは戦国時代。
日本に古くからある練酒や白酒などの「甘いお酒」の腐敗防止のために、アルコールを加えていたのが改良されてみりんになったという日本発生説。
他方、中国から渡来した蜜がしたたるような甘い酒「密淋(ミイリン)」が起源という中国伝来説。この2つがあるそうです。
江戸時代になると、みりんは、女性でも楽しんで飲むことのできる甘口の高級なお酒として人々に受け入れられました。
その後、お酒として庶民に浸透していたみりんは、やがて料理のコクやうま味を引き出す調味料として使われるようになります。
当時は砂糖よりも入手しやすい甘味料として用いられました。
現在、みりんと呼ばれるものは、本みりんだけではありません。
これは、米を材料にするみりんが、戦中・戦後の米不足の中、贅沢品として高額な酒税がかけられたことに起因しています。
この高い酒税から逃れるために登場したのが、雑穀を原料にした「新みりん(煮切りみりん)」と、塩水の中でアルコール発酵させた後に甘みを加えた「塩みりん」。
その後、水あめやブドウ糖またはデンプン質の糖化液にグルタミンソーダを中心とする化学調味料やアミノ酸液香料等を混合して造ったものが出回り、「みりん風調味料」となりました。
現在では、本みりんとみりん風調味料の違いが分かりにくくなっています。
本来の「みりん」の原料は、もち米、米麹、本格焼酎のみ。
蒸したもち米と米麹を焼酎といっしょに仕込み、搾って、長期間の醸造熟成を経た後に、みりんになります。
アルコール度数は14度前後で、酒税法上では酒類として分類されます。
まろやかな深い甘みが特長で、飲んでおいしいみりんです。