こんにちは 料理酒

コラム担当プロフィール
中石真由子
一般社団法人日本ビオホテル協会(BHJ)理事、オーガニックアドバイザー。
長年、不動産業界に在籍し、2008年のリーマンショックをきっかけに、オーガニックの世界へ転向。
2013年にBHJを立ち上げ、BIO=オーガニックでサスティナブルなライフスタイルを日本に普及させるための活動を展開中。
BIO HOTELS JAPAN

料理とは

コロナの影響もあって、ここ半年ほどで、自宅で料理をする人が増えてきたそうです。
調理器具をそろえたり、基礎調味料にこだわったり、基本のレシピを参考にさまざまな料理にチャレンジしたりする経験は、身近な日常の楽しみの一つとして確立されつつあります。

私は、毎日の生活の中で、献立を考え、料理をしていると、ふと、「料理」について意味を再確認したくなって辞書を引くことがあります。

1. 材料に手を加えて食べ物をこしらえること。また、その食べ物。調理。「野菜を料理する」「郷土料理」
2. 物事をうまく処理すること。

料理は、つまり、理(ことわり)を料る(はかる)こと。
物ごとの筋道を立てて考え、取り計らうこと。
単に食べるためだけの目的ではなく、頭や身体全体を働かせる行動なのだと改めて実感することができます。

料理酒の思い出

小学生の頃、年に一度遊びに行くのを楽しみにしていた親戚の家。
叔母さんの手料理がとても美味しくて、どこか洗練された味でした。
子どもながらに、どうしてもその秘密が知りたくて、ある時、台所にいる叔母さんに気が付かれないように、そっとのぞいてみました。

すると、そこには“料理酒”と書かれた茶色の瓶。

叔母さんが鍋の蓋を開けると、煮物の湯気が上がって、ふわっとよい香りが漂いました。
今となっては、とても懐かしい料理酒のエピソードです。

どんな料理にでも、ちょっと料理酒

料理酒は、「入れても入れなくても変わらないのでは?」と思っている方が多い調味料かもしれません。
料理酒には、主に次のような役割があり、味の決まり方を大きく左右します。

  • ・素材のにおいや臭みを消す
  • ・素材をやわらかくする
  • ・料理に風味と旨み、コクを加える

和食では、広い意味で日本酒、また洋食の世界ではワインが、料理酒として位置付けられます。
今までの料理に、料理酒というアイテムを取り入れるだけで、いつもの料理がワンランク上の本格的な味わいに仕上がります。

※料理酒の中には、糖類や塩などの調味料が加えられている製品もあります。
加減を間違えると味付けが濃くなってしまったり、思うような出来上がりにならなかったりするので、料理酒を選ぶ際には注意が必要です。

大木代吉本店 [こんにちは 料理酒]の特徴

慶応元年(1865年)創業の福島県矢吹町にある酒蔵 大木代吉本店が手がける料理専用の純米酒。
昔ながらの丁寧な手作業で作られています。
しっかりとした旨みと香りは、素材の持ち味を引き出す力がとても強く、一度使うと手放せなくないというファンが多いのも納得です。

ポイント
  • ・有効成分の天然アミノ酸は、一般の商品の3~4倍
  • ・ビタミン、食物繊維が豊富
  • ・天然アミノ酸の濃度が高いため、清酒と比べ深い色合い

商品概要

[大木代吉本店]こんにちは 料理酒

[大木代吉本店]こんにちは 料理酒 詳しくはこちら
  • 内容量:720ml
  • 価格:999円(税込)
  • 原材料:米(国産)、米麹、酒粕
  • アルコール度数:16~16.9度
  • 保存方法:開栓後は冷蔵庫で保管してください。
★麹(こうじ)とは?
蒸したお米など穀物に麹菌というカビを繁殖させて発酵したもの。麹に含まれている酵素は、食材の栄養を体に吸収する手助けをしてくれます。
使い方
  • ・炊飯
    お米3合あたり小さじ1(5ml)を加える。ふっくらと炊き上がり食感が良くなる。
  • ・汁物/つゆ物
    そばやうどん、ラーメンなどのつゆに加える。自然な旨味が加わる。
  • ・煮物
    下煮の時に加えると、素材の美味しさを一層引き出す。
  • ・ゆで物
    沸騰したところへ食材と一緒に加える。水から茹でる時は塩と一緒に加える。
  • ・焼き物
    魚や肉を焼く時に振りかけると、臭みを消す。
  • ・揚げ物
    衣に少量用いると、からりと上がる。
  • ・パスタ
    和風パスタのソースとして、醤油などと合わせて用いる。

※穀類・野菜・魚介類・肉類の持ち味を引出す効果がありますので、調理過程の早い段階でご利用ください。

私は、切り干し大根の炊き込みご飯を作ってみました。
調味料は、醤油と塩、みりん、料理酒。下ごしらえは、2分ほど。

ミトク担当者へのインタビュー

取り扱いを始めた背景は?
もともとは、約40年ほど前に、大木大吉本店さんの日本酒“自然郷”の輸出を始めたことが、お付き合いのきっかけでした。
当時より、大木さんは原料の米栽培から自ら取り組まれ、農薬、肥料を極力使用しないような努力をされていました。
後述の開発エピソードにもありますが、家族に安心・安全なものを口にしてほしいとの願いが全ての軸。
ミトクが取り扱う商品の軸とも共通しています。

大木大吉本店様へのインタビュー

現在、どのようなところで、使用されていますか?
東京都内の日本料理店や創作和食レストラン、他県では、寿司店やラーメン店など。
開発エピソードをお聞かせください。
濃醇甘口の『自然郷』を料理に使ったところ、とても美味しく仕上がったことから料理酒が生まれました。
家族に、美しくて、安全・安心なものを食べさせたいという思いから、旨味成分の高い料理専用酒の開発がなされ、現在に至っています。
“こんにちは料理酒”名付け親と名前の由来は?
大木大吉氏(現会長・四代目)が、当時(昭和51年)は料理専用酒など少なく、キッチンでお料理をする奥様方にぜひ使っていただきたく、ご挨拶する気持ちで名付けました。
ラベルがとても印象的で素敵です。
同じ福島県出身の舛田玲香(ますだれいか)さんにお願いしました。
舛田さんのWEBサイトでも紹介されています。
https://reikamasuda.jimdofree.com/2018/11/23/こんにちは料理酒/

そういえば、ハワイで飲食店を営む知人が話していました。
「日本人の舌、味覚、繊細な料理は、みんなのあこがれ。とても貴重です。」
“こんにちは 料理酒”のラベルを見ていたら、その時の会話を思い出しました。

普段、意識しない当たり前のことが、別の角度から見ると、大きな価値と映ります。
私たちの身の回りにある大切に守っていきたいこと。
見直してみると、たくさんあるはずです。

“こんにちは 料理酒”で、はじめましての料理をぜひ。
食への感謝と挨拶が、日常を豊かに幸福に彩ってくれるはずです。

ページトップへ